2006.06.04(日) 静岡県・某所 AM11:00 晴れ 20℃ (暑い) ミヤマ☆仮面氏と共に、『クワレス』出場用のヒラタクワガタを“スカウト”するべく、静岡県某所にやって来た。 梅雨入り間近の東海地方であるが、天候も良く、絶好の“樹液採集日和”だろう。・・・時期的に少々早い感もあるが、果たして今回のスカウトでヒラタ選手に出会えるのであろうか?
初夏のフィールドだけあって暑い!樹木をチェックしていくと、洞もあり樹液の出ている箇所も確認できる。雰囲気は非常に良い!
6月に入った事で気温も湿度も高く、虫にとっては条件の良い気候になっていると感じる。樹木をチェックして行くと、コウモリガの活動も活発な様なので、期待は出来そうだ。ただ、それを見つけられるかどうかは別問題になる・・・。
暫く探索を続けていくと、ミヤマ☆仮面氏が「居ますよ!」と言う。その方向を観てみると樹液場所に、コクワやヨツボシケシキスイが集まっているのが確認できた。ヒラタ選手ではなかったが、雰囲気は完全に“夏モード”になっている。この光景を観て二人共に、テンションがかなり上がったのは言うまでもない。やはりクワガタは樹液シーズンが一番楽しい!
更にチェックして行くと、洞に駆け込む少々大きめなドルクスが見えた。すぐに洞を確認すると、個体は洞のかなり奥に入ってしまい、殆ど見えなくなってしまった。樹皮を剥がしたり、無理やり洞を広げれれば採集は可能かも知れないが、その様な行為は“自分達の採集方法ではない”と心に強く決めているので、洞の奥に入ってしまったのでは仕方が無いと諦める事にした。・・・機会があればまた会えるだろう。
それにしても夏本番という事で、藪の高さがハンパではない。自分の身長より高く、2メートル近くまで伸びきった草原をミヤマ☆仮面氏と共に、ひたすら藪漕ぎを行なう。蒸し暑さと運動量で汗が噴出す。改めて2006年の夏を実感する。
長い藪を漕いでいくと、大きな樹木に辿り付いた。蔦が幹に絡まりクワガタが隠れそうな場所は多いと見受けられる。するとミヤマ☆仮面氏は、その樹木を登り始めた。ミヤマ☆仮面氏は完全に“スカウト部長”の目になっている。現役時代と同じ“真剣”そのものだ。
更に探索を続けていくと葉の影に潜むクワガタが見えた。一瞬大きな個体に感じたのでヒラタかと思ったが、良く観ると“大きなコクワ”だった。 ・・・雰囲気的にはヒラタが居ても良い気もするが、確認できる種はコクワばかりである。やはり時期的に早いのだろうか?それとも先行者が居るのだろうか?
・・・なかなか成果が出ない。そこで可能性を信じて、今まで確認して事のない場所へ行く事にした。 しかし、そこまでは更に険しい藪漕ぎをしなければ行く事ができない。居るか居ないかは別にして、出来る事はやっておきたいと言う思いから足を進める。かなり良いトレーニングになる!
暫く藪漕ぎを行い樹木を確認していく。そろそろヒラタ選手に会えても良い気もするのだが、もしかするとヒラタ選手はオフなのだろうか・・・???。 樹木の周りには明らかに人が入った形跡もあるので、周辺では有名な採集ポイントなのかもしれない。ミヤマ☆仮面氏は採集した“大・中・小”のコクワを手に持ち「亀○三兄弟!」と言い出した。・・・私は聞こえないふりをした。
ふと見上げると、微かであるが富士山が見えた。 富士山を見て、日本人で良かったと思うのは自分だけであろうか?昨日の福島の雪ほどではないが、頂には未だに雪が残っている。富士山では、登山者がゴミを持ち帰らず“ゴミの山”になっているという。採集もそうであるが、やはりモラルが大事である。
結局、今回の“スカウト活動”は、頑張った割には成果が出なかった・・・。 今回ヒラタには出会えなかったが、樹液に集まるコクワの姿は確認できた。・・・その時によって結果が出ないのは自然相手なので、仕方の無い事であると共に“無理な採集はしてはいけない”というのがモットーである。樹皮を剥がしたり、個体を傷つける様な採集はしてはいけない。 それはミヤマ☆仮面氏も同じ考えだ。・・・気が付くとミヤマ☆仮面氏は、モット挑戦したかったのか“戦闘モード”に変身していた。
「5.28垣原賢人・引退試合」から丁度1週間。新たなチャレンジは、まだ始まったばかりだ。 頑張れ!ミヤマ☆仮面!! 本日の採集成績:コクワ♂×4 ♀×5 |
採集記作成・ミヤマ仮面“へっぽこ”(ミヤマ☆仮面のパートナー) |
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